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気づけばもう2月。

1月はなんやかんやと慌ただしくすぎてしまいましたが、それなりに進展はあったのかなあ。

めまぐるしく、いろんな人に会いました。

改めて、みなさんどうもありがとうございました。

 

はがきが厚くなってきました。いちまいいちまいの積み重ねですがこの何ヶ月かの時間が目に見えるようです。

 

 

 

積み重ねといえば、とても味のある布に出会いました。

 

何層にも布が重ねてあってていねいに縫われています。穴の開いたところから、下の層に隠れている布が見えるのに気づいたとき、誰かに伝えたくなってしまった。

 

だいじにだいじにされてきたんだろうなあ。

洗ったら色も鮮明になりました。あらってもあらっても茶色い水が出て来たから、染料が落ちたのかと思ったら汚れだったようです。

汚れも積み重ねですねえ。

 

 

 

 

 

 

はのはなし

織りと何の関係もない話なのですが、歯医者に通っています。

去年の暮れから。

 

今まで歯医者と言えば、もう二度と行きたくないところの定番だったのですが、なんと私は今喜んで通っているのです。

だってとても興味深いから!

 

とても良い歯医者さんを見つけてしまったのです。

 

こんな近所にあったのになぜ今まで気づかなかったのだろうと悔やまれますが、

‘Bättre sent än aldrig’ というスウェーデン語があるように、つまり、遅かろうとも、しないよりはずっといい!

という意味なのですがそういうことなんだと思います。

 

この歯医者さんです。日吉歯科

入り口からしてかっこいい。写真の腕が無いのがモロバレな写真ですが…

 

 

虫歯はどうしてできるの?歯周病ってなに?とか基本的なことから教えてくれるのもそうですが、何よりも

虫歯になってから行くのが歯医者ではない、自分の歯をメンテナンスする技術を教えるのが歯医者なのだという、

驚きかつとても納得のいく言葉を投げかけて来たところなのです。

 

虫歯は削って終わりじゃなく、もうできないようにすることを前提とした徹底的なメンテナンス技術を教えてくれる!

 

 

毎回、爽やかで親切な歯科衛生士の先生が動画を見せてくれつつ、わかりやすく歯が病気になるメカニズムを説明してくれるのです。

行く度にふむふむ!となるのでメモを取りたい衝動に駆られますが、そんなことをしたらビックリされちゃうかな〜と思って控えています。

メモを取りたがる人もきっといるだろう。今度聞いてみようかな。。。

 

ここまでで、質問はありますか?と聞いてくれたり、まるで講義を聞いているかのようです。

もっと早くこういう話を聞けていたら、歯科医師を目指していたかもしれない…!

(まあ、無理なのはわかっているけど)

 

 

当然、自分の口の中にどのくらい虫歯の原因菌がいるのか検査してくれたり、

唾液にどのくらい酸を中和する能力があるのかとか、調べてくれるのです。

 

 

虫歯の原因菌のひとつ、ミュータンス菌というのは歯の生え始めの生後6ヶ月〜生えそろう2〜4歳の間にもう数が決まって

その後一生ほぼ数が変わらないらしいので、親や身内から子供に感染させないように気をつける!とか。

ちなみに私も調べてもらったけど、0〜3の評価段階のうち(3が一番ハイリスク)、1でした。

 

全くその菌を持ってない人もいるらしいので、それに比べると少しはあるけどそんなにリスクは高くないとのこと。

でも自分から他の幼い子に感染させないのが大事なんだなとまじめに受け取っています。

 

 

 

総じて言える事は、体の健康の状態が歯の健康にとても深く関わっているのだなということです。

まとめると面白くない言葉になってしまうのですが、とても興味深いのです、歯の世界!

 

 

東京にお住まいの方は、この日吉歯科が汐留にもあるらしいので興味があればぜひ〜こちら→

 

日吉歯科の素晴らしいことのひとつに、この歯科がスウェーデンの技術を取り入れていることがありますね。

確かに、スウェーデン人の友達の歯はとってもきれいだもんなあ。

20歳過ぎると歯科診療は自己負担なのでみんなちゃんとメンテナンスしているようです。

 

すぐに治療が必要な虫歯が無いのにも関わらず、こんなに足しげく歯医者に通っているなんて…とたまに不思議な気持ちにもなりますが。

次回の予約も入れてあるので今から楽しみです。

 

 

 

 

 

skogsjal/森のストール

森のストール黄色.jpg

何色かあります、森のストール。

こちらは玉ねぎで染めた糸を使用しています。玉ねぎから出る黄色は、少し赤みがかった黄色で深みがあって好きです。子供の頃一番好きだった、山吹色ってまさにこの色ですね。
私が子供の頃、絵を描くのに一番良く使っていたのはクーピーでした。ふたの裏側に全部色の名前が書いてあって、それで大体の色の名前を覚えたように思います。だからこの玉ねぎの色はそれでいうところのやまぶき色。吉祥寺のギャラリーイロに明日まで置いてあります。

ギャラリーイロでの展示詳細はこちら

 

昨日の投稿でちらっと載せた、森のストールのモスグリーンです。

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この色はもともと、黄色っぽい色を染めようと染めたら染料の配合を間違ってしまい、そこから生まれた色です。

想像してたのと違った色になったのでびっくりしたけど、とても良い色!と思ってそこからもっとたくさん染めて織りました。

自分じゃ思いつかなかったなあと思います。偶然生まれるものの方が面白かったりしますね。

こちらも、ギャラリーイロで明日まで実際にご覧になれます。見てるのと巻いてみるのとでは違うのでぜひお近くの方は巻きに行ってみて下さい。

 

 

 

 

 

Exhibition in Kichijoji

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ギャラリーcomoでの展示風景

 

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ギャラリーイロでの展示風景

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コースター.jpgモスグリーン.jpg

インスタグラムやfacebookばかり更新して、こちらのブログが全然更新できていませんでした。すみません。。。

表参道のギャラリーcomoさんでの展示にお運びいただいた皆様本当にありがとうございました!

あっという間でしたが貴重な時間を過ごす事が出来本当に良かったです。
今年はいろいろ悩んでいたので、アドバイスをいただいて制作に対しても違った感じで取り組んで行けそうです。

さて、今現在は吉祥寺のギャラリーイロさんで、私にとっては今年最後となる展示会が開催中です。
私は初日に在廊させていただいていましたが、たくさんの方にお会いできてとても楽しかったです。
いろんな作家さんの作品が一度に見られますので、ぜひぜひいらしてください♪

daily -exhibition & shop-
12.13 tue – 18 sun
12.00-18.00
ギャラリーイロ
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-37-7-101
http://1-6.jp/daily/

 

 

 

 

 

Rött / Red / 赤

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子供の頃、なぜだか朱色が苦手でした。ところが年をとるにつれ、朱色が好きな色の1,2位を争うくらいになっていて、不思議だなあと思っています。

朱色ってほどではありませんが、赤いストール。経糸が入って一段階明るい色になりました。このストールの面白いのは、裏と表で色がちがって見えるところです。

赤を出したい時、模様を見せたいときと好きな方にひっくり返しながら巻けます。

 

さて、明日はいとへんworksの展示会、ギャラリーcomoさんにお邪魔します。どうなっているかドキドキしていますが、楽しい時間を過ごせたらいいなと思っています。
お近くにいらっしゃる方はぜひおいでください。

 

 

 

 

 

Skog sjal / Forest shawl

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ギャラリーcomoさんでの展示会、いとへんworksまであと4日となりました。

今回展示予定のストールです。森のストールと名付けました。
細かい柄ですが、木々や葉っぱや花の模様を織りました。

このストールを織りながら、スウェーデンに居た頃いろんな人と散歩した森の景色を思い出していました。
真っ暗で道がわからなくなりながらも、辿り着いた小屋のそばでたき火をしてみんなで暖をとりながら迎えを待った事も、真っ白な雪に覆われた森の中を歩いている時の、足音だけしか聞こえない感覚だったり、道無き道をただみんなの後を追ってついて行って見た知らない森の姿だったり、学校の裏山を登りきったところに広がる大好きな景色だったりと、いろいろな思い出があり、今思ってもとても人間と森(自然)の距離が近かったなあと思います。

いろんな森があって、それが織りで表現できることがとても楽しかったのですいすい織る事ができました。

アンゴラやカシミヤ、ウールの混合糸とラムウールの糸を使っています。

今まで使っていたお気に入りの糸が廃盤になってしまったので急遽新しい糸を注文しました。

新しい糸で織ったこのストールは、今までの糸よりもふんわりしています。このストールは色は地味目ですが、触り心地は最高です。

最近家の中もだいぶ冷えて来たのでたまにストールを巻きながら作業してたりしますが、このストールは軽くて暖かくて、巻いたままでも動きやすいのが気に入っています。

実物をどうぞ触りに来てください。他の色もありますので、また紹介すると思います。

 

 

 

 

 

Thank you!

Thank you for coming to my exhibition!

Tack för att kom till utställningen i Hanno!

飯能、モクモクコーヒーでの展示にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。

長かったようなあっという間のような時間でしたが、気づけばたくさんの方に見ていただけてとても嬉しかったです。

懐かしの場所での展示はいつもと少し違った気持ちで過ごす事ができました。会場も、日当りもよく光がたくさん注いでとても気持ちのよい場所でした。
この場所を提供して下さったモクモクコーヒーさんやアカイファクトリーの皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

来ていただいた方といろいろな制作の話をしながら、また作りたいものへの気持ちが湧いて来たのでどんどん制作に励みたいと思います。

本当にどうもありがとうございました!

 

 

 

 

 

Fika dukar / fikaマット

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飯能、モクモクコーヒーでの展示は13日の日曜日までです。私はまた日曜日に行きますのでどうぞモクモクコーヒーのおいしいコーヒーとスウィーツを食べに来がてら覗いてみてください。

 

このティーマットはまさにfika用に織ったものです。ランチョンマットより少し小さいサイズで、fikapaus (お茶の時間)には大活躍すると思います。

手紡ぎの麻糸が機械的ではない、ちょっといびつで味のある布になりました。麻という素材はスカンジナビアでは生活に欠かせないものでした。麻の生地を服に仕立てたり、身近な布として使っていました。
手紡ぎ手織りとなると今では博物館などでしか見られないようなものになってしまいましたが、たまにアンティークとして出回っています。ずっと使い込まれて、時間が経つほどに馴染み、今見ても美しい布です。
そんな風にずっと大事に使ってもらえて残っていくような布になったらいいなと思い織りました。

 

この布はとにかく時間をかけて制作しました。

まず糸作りからです。麻の繊維は紡ぎやすいものを使いましたが、それでも私のペースでは100g紡ぐのに大体5〜6時間くらいかかります。紡いでいると時間を忘れるので時計をみてびっくりでした。

麻糸を紡いだあとに撚り止めをし、植物で染めます。黄色は玉ねぎの皮で、青は藍染めです。
玉ねぎの皮を煮だし、染液を作ります。麻のような植物繊維は染まりにくいので、染まりやすくする加工をしなくてはなりません。

それ用の薬品も売っているけれど、今回は豆汁を使いました。しかも国産、北海道産の大豆です。(買いに行ったところにそれしか売っていなかったからなのですが、、一応こだわってみました)
大豆を一日水に浸して砕き、その汁を使います。その汁に浸しては乾燥を数回繰り返しました。

その後に玉ねぎの染液へと入れ煮ます。色が定着するまで何度か重ねて染めました。染めた後も、その色を定着させるためにミョウバンの液でさらに煮ます。

藍染めは、すくも藍を使って薄い色からだんだん濃くするためにこちらも延べ一週間くらいかけて、空気にさらしては染め、という行程を繰り返しました。

 

色が染まったらあとは普段通りに機にかけて織って行きます。手紡ぎのため糸が切れやすく、少し苦労しました。

 

織り終わってからは仕上げ、端を縫って行きます。ミシンの跡があまり好きではないので全て手縫いしました。効率が悪いけれどやっぱり時間をかけて手で縫って行く方が愛着がわきます。

そして少し特別な、シワを伸ばす作業をしてピシッとした布に仕上げます。アイロンではありません。これは内緒。。。ってほどでもないんですが。もちろんアイロンでピシッとする方法もあります。

そうしてこのマットが仕上がりました。ずっとずっと密かに、生活にとけ込んで使ってもらえたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

Färgade trådar

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いよいよ、飯能での展示まであと4日となりました。

バタバタしていますが、無事に初日を迎えられるように頑張ります!