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Linen towels

京都、Umwelt(ウンベルト)さんに麻のハンカチを納品しました。

 

夏の色です。

夏が終わるなあ〜秋だなあ〜なんて思ってたら、とんでもないじゃない。

まだまだ苦しい暑さが続きますね。毎年、夏の終わりにはなんとなく寂しさを感じていたのですが、今年は秋の訪れを心から喜べそうです。いつになるのかしら。

 

この写真の、紫の方の色は夏祭りの夜をイメージしています。

盆踊り、今年はことごとく逃してしまいましたが、やぐらが建てられて周りに提灯が釣り下がっている光景だけは頻繁に見ました。

その提灯の明かりが暗闇をぼんやりと照らしている、あの感じを見るだけでワクワクしてくるから不思議です。

 

今住んでいる町の町内会のお祭りにちょっとだけ立ち寄りましたが、財布を忘れてしまったので何も買えないな〜と思ってたら、タダで焼き鳥、焼きそば、飲み物、かき氷が振る舞われていて驚きました。

しかも、こんなにたくさんの人この町内に住んでいたんだ!とそれも驚き。

 

田舎は良いですな〜

 

 

 

 

無事に

京都、Kitさんでの展示会にお越しいただいたみなさま本当にありがとうございました。

 

無事に、という言葉が合っているかわかりませんが少しだけひと段落して、次に進めそうです。

いつもご支援いただいてくださる方のおかげです。まだ続けていいよと言ってもらえている気がしてとても励みになっています。

 

絣にチェック、とても奥深くて色々考え始めると止まらなくなります。

単純な中にある面白さ、美しさ、これからさらに自分なりに探っていきたいなあと思いました。

 

暑い暑いと言ってきて、ようやくクーラーも設置できたかと思えばすっかり秋の空気。

2、3日前には寒すぎて冬の辛かった寒さを思い出してしまいました。

でもまた暑くなるんですよね。まいった。

 

 

 

話は変わりますがようやく車検が終わり心の中のつっかえ棒が取れたようです。

見積もり書を頂戴した時は、水木先生ばりのフハッ!となりました。そして夢でもまた金欠にうなされるという。。

 

でもこれで安心して乗れるならば仕方がない、、と覚悟を決めてお支払いしましたよ。

車のことって全然よくわかりませんものね。

 

色々いっぺんにありましたが、何はともあれ次の制作に進んでいます。

やっぱり楽しい。

 

 

 

 

始まりました väv – små dukar / 織 – 小さな布たち展 (夏編)

 

Kitさんでのテキスタイルフェア、明日までです。

 

伺えないのでそわそわしていましたが、おそらく現地にいたらもっとそわそわしているんだろうなあと思います。

 

先日の続き。

絣布の染色編です。

 

 

絣糸を作るには、模様の出る部分をひたすら括って染まらないようにした上で、染色する必要があります。

元になったシルク布は模様が白抜きでなく、色糸の上から、さらに染め重ねて違う色を出していました。

 

それに習って私も、そうすることに。

どんな色の模様にしよう?そして染め重ねる色は?

と、糸を見ながら考えても実際にやってみないとわかりません。

 

まずは購入した未精練のシルク糸を精練(買った時はタンパク質が付いているので、それを必要に応じて除去しなければなりません)する作業から。

 

ひたすらコトコトと糸を煮込みます。

精練が終わったら草木染めにかかります。

 

草木染めでも、色素を出したいものをまず煮出して冷まして、そして糸を入れてまた煮ます。

染色はとても体力を使いますが楽しいので、終わりがありません。

 

気づけばたくさんの色が染まっていました。(それだけで小躍りしたい気分ですが、本番はこれからです)

 

そして染めて数日置いてから、糸の模様部分を染まらないようにくくる作業です。

 

模様を描き起こすところから始め、絣糸の長さの計算などなども必要です。

とにかく頭が混乱する作業ばかりで焦る私。時間がありません。

 

そしていざ染色へ!

 

 

・・・

 

ところが、染めをいくら重ねても全然うまく色が定着しません。

 

 

 

写真は何度か染め重ねた後の糸です。(なかなか汚い写真ですみません)

これが全然ダメで、そして結果的に糸が使い物にならない状態へ、、、

 

この数週間かけて作った絣糸がダメになって、しばし落ち込みました。

 

でも諦めるわけにいかないのでダメなら次の作戦です。

 

 

解決策、、、これならいけるんじゃないかとひねり出し、2回目だから前回よりは早くできたのもありで、なんとか染め重ねることに成功!

 

あとは織るだけです。

 

一番最初の写真が、織っているところ。ちゃんと模様が出た!!

できたよー!!と、スウェーデンにいる先生たちに大声で報告したい気分でした。

 

絣の織りに関しても失敗続きだったので、今回はその失敗から学習し、特に大きな問題もなく織ることができました。

 

失敗はするものですね〜(できれば時間のある時にしたいのですが)

 

今回はとにかく、織り上げられたことが嬉しくてもし売れ残ったら自分のものにしよう♪と思っていましたが、どうやら素敵な方との出会いがあったようです。

 

本当に嬉しいです。

 

そんなこんなでしたが、イベントも残り一日。

他にも見ていただける布があると思うので、もしKitさんでご覧いただけましたら嬉しいです。

 

 

 

 

väv – små dukar / 織 – 小さな布たち展 (夏編)

 

今年の小さな布たち展は、夏の開催、しかも明日からです!

3日間だけの開催となります。

 

8月11日(土) – 13日(月)

at Kit (京都)

 

602-0875
京都市上京区信富町299

TEL 075-744-6936

Kit HPはこちら

 

小さな布をたくさん織りました。

京都で布が全部並ぶのを見たかったのですが、この暑さで参ってしまい行かれなくなってしまいました。

布だけが身軽に飛んでいきます。

 

もし京都へお出かけの際はお立ち寄りいただけると嬉しいです。

 

 

 

今回は、一枚のシルクの絣の布をヒントに、この写真の絣の布を制作しました。

元になったシルクの布は黒い地に、太い青いラインが端にあしらわれ、その反対の端には絣の模様が織られている、しかもタテとヨコ両方の絣という手の込んだものでした。

 

この類の絣布は、スウェーデンに残るものでは1700年代終わり頃から織られていたようです。

その布を博物館に寄贈した女性の、おじいさんのそのまたおばあさんの時代に作られていたとか。

 

そんな素晴らしい布、どんな織り機で、どんな糸で織られていたんだろう。

布をパソコン越しにじっと観察し、織り方の解明から始めました。

ですがやはり現物を手で触れないということで困難を極め、書き起こした組織図(織りの設計図)で試し織りをしましたがそれも何か違う。手直しをし、織り直す。

そんな工程を繰り返し自分なりに結論にたどり着きました。

 

きっとこう織ったんじゃないだろうか、そして、その模様を織りだすには相当に細い糸が使われていたのであろうと思いました。

その結論から発展させ、今のこの織り機でできるもの、自分の扱える糸ということで素材も決めました。

 

使うのは日本の絹糸です。

数年前に養蚕農家さんの元へちょこまかと出入りし、その仕事量や大変さや面白さも垣間見ていたので、日本の絹がずっと残っていくように、と国産の糸にこだわりました。

大事な糸を染めるには、化学染料でなく草木染めでやりたい。きっと元になった布が織られた頃は、化学染料はまだ入ってきてないはず、、、とも思いました。

 

長くなりそうなので、これは織り編にします。

染色編はまた次回。

 

 

 

 

Hanabi

今日は花火でした。

作業場から徒歩数分の、絶好の花火鑑賞スポットを見つけて最後の30分だけ楽しみました。

 

写真は撮れないなあと思って目で楽しんだ代わりに、庭で採れたディルの種があまりにも花火っぽく見えたのでその写真で代用します。

 

自然の造形はとても美しくて目を奪われます。

 

 

ところで先日経糸が切れすぎて大変だった時のことをSNSにアップしたところ、織りの恩師がコメントをくれ、経糸の素材は?とか、なんの組織(平織りとかあや織とか、そういう織り模様のことを組織と言います)で織ってるの?と聞かれ、それに返信したところでした。

 

すると数日経った今日再び連絡をくれ、まだ経糸にプロブレムがあるのかしら?と、その後調子はどう?と聞いてきてくれました。

その織りは時間がかかりましたがなんとか終えていたので、そのことを伝えると、さらに的確なアドバイスをくれました。

いつまで経っても私の織りの先生です。離れていても、前と同じ場所で織りを習っている感覚になりとても嬉しくなりました。

 

私がSNSを使う主な理由は、織りを教えてくれた先生たちに、私はまだ続けているよ!と伝えるためです。

教え子のことをずっと気にかけていて、こちらがいついつどこで展示会をする、などと告知すると欠かさずコメントをくれ頑張って!と応援してくれます。

会う機会があろうものなら、あなたの最近織ったものを見せてちょうだいと言われかねません。

きっとダメ出しされるだろうから見せるの怖いというと、そんなことないわよと笑われたりします。

でも厳しいのは事実です。どうしてここをこうしようと思ったの?この場合はどうするのがいいと思う?と、と問い詰めるような、メガネの奥でキラリと光る目を思い出すと今でもひやッとさせられます。

でも1つ聞くと10くらい教えてくれます。とても心強い味方であることは間違いありません。

 

誰よりも教え子の活動を応援していて、そしてとても厳しい、織りオタクの温かい先生です。

そんな先生に出会えたので私はますます織りをやめられなくなってしまいました。

 

日本で織りやデザインを教えてくれた先生も、展示会のたびに顔を出してくれます。

そんな先生たちに、私はまだやっていますよ。と報告できるように、細々とでも、でもずっと手放さずに続けていきたいと思っています。

きっとやめることはないと思っています。

でも、、、今日も思うようにいかなかったなあ。原因を究明するのも自分の仕事の一つです。

くじけず頑張ります。

 

 

 

 

40分の限界

 

人の集中力は40分しか持たない、と昔バイト先の子が言っていました。

それ以来、集中が切れるとその40分のせいにしておりますが私の場合もっと持たないかもしれない。

 

さあ織るぞ!と気合を入れた矢先、15分くらいしたら違うことをしていたり、

かと思えば3時間くらい熱中していたり、はっきり言って40分ってほんとかしらと思うのですが。

 

よくよく自分を観察してみると、あと一つ!とか、あと一枚で織り終わる、

とかそういう終わりが見えてくると急失速してしまうことがあるらしく、今もあと一つで終わる作業がどうも進みません。

作業に取り組むとざわざわしてくる始末です。なぜなの?

 

明日からさらなる気温上昇予報が出ていて、今から恐れおののいています。

冷房のない家の中では午前中の短時間しか作業できないため、今夜のような涼しい間に明日の作業の下準備をしているのですが、あとちょっとが捗らない。

 

と、こうしている間に少し落ち着いてきたので最後だけやって寝ましょ!