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麻のお包み / Linne dukar

 

納品のお知らせです。

 

以前からご要望のあった麻のハンカチの大きい版、お包みサイズを京都のKitさんに納品しました。

おそらくもうすぐ店頭で見られると思います。

 

麻は、使うごとに柔らかくなり驚くほど吸水性に優れています。

そして何より、すぐ乾く。

 

昔から日本人、特に寒い地方に住む人にとって身近な繊維でした。

 

 

話は変わるのですがせっかく東北にいるし、しかも日本三大刺し子のひとつの庄内刺し子があるので、最近おばあちゃま達に混じって刺し子のクラスに通ったりしています。でもまだ一回しかしてないんですけどね。笑

 

時間を忘れて夜な夜な、農作業と日々の家事をこなし疲れているのにもかかわらず丹念にひと針ずつ綺麗な模様を刺して楽しんでいた昔の農家のお嫁さんやお母さんの気持ちがわかる気がします。針仕事、本当に楽しい。

と言っても今の私は時間配分が課題、、、こればかりやっていたいのですがなかなか苦しいところです。

昔の人って本当にすごい!

 

 

スウェーデンから私の恩師が日本にやって来てほんの数時間一緒に過ごしたのですが、日本の古布を見たいとの要望があったので、古民芸もりたさんを訪れました。そしたらそこで先生が、これはまさに郁美のスタイルね!とあれこれ指差しては笑っていました。

あなたはもっと日本の古い布を見た方がいいわよ!と力強いお言葉。

 

これからどれだけ見られるかわからないから、今見れる手仕事は見ておかなければと思っています。

 

 

 

 

 

Handduk i lin / 麻のハンカチ

 

京都のKitさんに納品しました、麻のハンカチ。

 

赤がテーマで、青みがかった赤やオレンジ系の赤を織り交ぜました。

 

還暦のお祝いに、、、

 

カメラで撮ると赤が違う色に見えるので画像修正しましたが、そういう時人間の目の機能の素晴らしさを実感します。

 

ぜひ店頭で見てみてくださいね〜♪

 

 

 

 

 

Vävmässa 2017 i Växjö

 

 

9月後半に、再びスウェーデンに渡り行ってきました、Vävmässan!

Vävmässaとはその名の通り、織りのメッセ(フェア)という意味です。

 

すごい熱気でした。詳しくはfacebookの方にもっと写真を載せています。

なぜか写真がiCloudからダウンロードできず、、、

なのでこっちには載せられないのです。

 

それはさておき、フェアの間は町をあげて盛り上がっています。

 

長ーーーーーーいトラスマッタ(裂き織りのマット)が道に敷き詰められ町を彩っていたのが素敵でした。全部で300mなんだとか、もっとだったかな。

 

一角には織り機が置かれライブウィービングとでもいうのか、

我こそは、という挑戦者や熟練の腕を持つ強者たちが颯爽と織り機の周りに集い楽しんでいました。

と、まあ誰でも気軽に参加できて、織りって何?という人も歓迎のイベントになっていてとてもいい雰囲気でした。

 

日本でもこういうの、ないかなあ〜。織り人口がどのくらいいるのかしら。

東京でやるんじゃなくて、もっと地方にも集おう!と言いたいところです。このイベントには本当に国内だけじゃなくて周辺国からもたくさんの人がやってきていて、活気があり刺激をたくさん受けました。

 

スウェーデンのラジオ局の人がいて、わざわざこのイベントのためだけに来たの?!なんで?!と取材という名の激しい追及を受けました。

そう考えたらそうですね。わざわざ、、、

 

私は今回はガイドを頼まれていたのでそれもあって行ったのですが、やはりこういう場に行くと織り好きの人ばかりで話がすぐに通じるのでホッとします。

 

 

 

近くのミュージアムでも織り関連の展示をしていました。

これはその裏庭。建物を移築したのかな?すごい〜と思って見てたら、これはまさか、ただ上に乗っけただけ?とさらに驚きました。

どうやってくっついてんだろ。

 

 

 

 

これはストックホルムに戻ってから。Skansen(スカンセン)という野外博物館を歩いて回っていた時のこと。リスを発見!

目の前をうろちょろしたり動じる様子もなく餌を頬張っていて、人に慣れている様子でした。

奈良や広島でいう鹿のような存在なのでしょうか、、

 

 

 

さてさて、さらにその後。

夏にもお邪魔した、とっても素敵な人のお家にまた遊びに行ってきました。

綺麗なお花がお出迎え。

全部自分の庭で採れたお花。この花束のセンスといい家の素敵さといい、毎回ほんとに自分の雑念がリセットされるような感じです。

 

私もこの方のように淡々と織りを続けて、日々の生活にも遊び心をもって生きたいと思います。

 

 

というわけで駆け足でしたが、今はこの楽しかった仕事兼小旅行を終えて無事に家で作業しています。

向こうにいる間はしょっぱなから風邪をひいてなかなか自由に動けませんでしたが、今回復し振り返るとメキメキと力が湧いてきます。

 

これからもずっと続いていく人間関係が築けたことやたくさんの新しい出会いがあって、離れている今も嬉しい気持ちで一人織り機に向かっています。

12月に東京で友人の素敵な織り作家さんとの2人展があるので、それに向けて精一杯頑張ります。

 

 

 

 

 

ハンカチ Linne handdukar

 

京都のUmweltさんに、秋色のハンカチを納品しました。

ピンク×グリーンの組み合わせをベースに、彩度の違うそれぞれのピンク、グリーンを使いました。

 

いつも経糸と緯糸の予想外の混ざり具合に一喜一憂しながら制作しています。

今回の色は両方とも、思わぬところでうまく混ざってくれた気がします。

特に濃いグリーンの方。緯糸は薄い紫を入れたのですが、いつもは使わない色なのでどうなるか楽しみにしながら織りましたが、こうなったか!という感じです。

面白い組み合わせで気に入っています。

 

それと、青にピンクを合わせるとできる紫色が最近とても好きになってきました。

紫があるとグッと魅力が増す気がします。

もしお近くにいらっしゃる時は是非お店の方にも足を伸ばしてみてください。

 

Umweltさんブログ

 

 

 

 

 

Coasters for Takinami-Ryokan 2

 

さて次は、織る作業。

今回は4パターンで作成しました。

 

 

 

そして縫う。ひたすら縫いました。

 

そして完成!!

 

 

大きさは2種類あるのですが、こちらは少し小さめサイズです。

 

 

そして肝心の、旅館のほうもリノベーションは完了し、プレオープンしているとのことで先日伺ってきました。

 

 

美しいエントランス。防音対策バッチリの壁のおかげで、入口のドアが閉まると外の音はほとんど聞こえません。

別世界が広がります。

 

 

裸足で歩くことをお薦めしているんです。というお言葉通り裸足に。

夏はさらりと、そして冬は不思議と暖かい。何よりこの浮き出た木目が素足に優しい感触を与えてくれてとても気持ちいいのです。

ずっとこの床を歩き続けたい。

 

 

ぼんやりと照らしてくれる昼間の光。照明のようです。

ここから究極の癒し空間への道が始まるのです。

 

 

私のへなちょこ写真なんかより、実際に見ていただきたいお庭。

うむむ!このお庭を独り占めできるなんて!

と唸らせる豪華なお部屋。

 

 

こんなに立派なお部屋で過ごす一晩は忘れられないものになりそう。

写真がひどくて申し訳ありません、、、

 

 

そして石屋さんが頑張って作った岩風呂。

お湯にももちろん並々ならぬこだわりがあります。

 

温泉をタンクに貯めてから各部屋に回すのではなく、直接お部屋に引いている。

その日の気温、天気などによって左右されてしまうお湯の温度を一定に保つため、こまめな温度管理が要求されるのですが、その手間を惜しまずにお湯を守っている。

体の温まり方が全然違うそうです。

入ってみたい!そしてこのお庭!自分のためだけにあるのではないかと、傲慢な気持ちが出てきそうなくらい贅沢です。

 

他にも写真をバシャバシャ撮ったのですが、如何せん腕がないもので、、、公開しない方が良さそうなので、ぜひ直接見て体験していただきたいと思います。

 

瀧波さんのホームページはこちら

是非是非、山形の美味しいものと素晴らしいお湯を体験しにお出かけください!

今ならプレオープン記念のお得な料金で泊まれるようなので、チェックしてみてくださいね。

 

そして私のコースターも、そういえば!と思い出していただけるととても嬉しいです。

 

 

 

 

 

Coasters for Takinami-Ryokan 1

今夏のはじめ頃、山形県南陽市にある、いきかえりの宿 瀧波さんへコースターを制作させていただきました。

このことはfacebookの方にも書き、instagram, facebook, blogと何をどのように書き分けたらいいのかわからないのですが、こちらはもう少し詳しく書いてみようと思います。

 

 

さてさて、

瀧波のデザイナーの方と打ち合わせした時はリノベーション真っ盛りで、急ピッチで作業が進んでおりました。

足場を登ったりくぐったり、まだ養生用のブルーシートが目立つ中をお邪魔して、ご丁寧に案内していただいたことを覚えております。

 

この旅館を再生するために、この場所に関わっている方が総力を尽くしていることに感銘を受け、是非ともこの場所に合うようなものを作らせてもらいたい!という気持ちになりました。

 

山形県は同じ県でも、気候はそれぞれ。

私の住む酒田市は海に面し、鳥海山、庄内平野と港と、海風。

瀧波さんのある南陽市は内陸部に位置し、高い山に囲まれ湖もあり、穏やかな風が吹いています。

 

山形というテーマで、それぞれの地域に合うように模様のバリエーションの多いローゼンゴン織りを選びました。

 

藍と玉ねぎと、山形県で採れた黄檗という木のチップを購入し、早速染め作業。

 

 

黄檗、こんな色をしています。

これだけでもとても綺麗。どんな色が抽出されるのか楽しみです。

 

 

写真の左は、何の色でしょう?

正解は、玉ねぎです。こんなに赤くなり、そして隣は先ほどの黄檗。

レモン色になってこれまた綺麗です。

 

 

台所でグツグツ。

黄檗で染めています。

手前に写っている若干奇妙な色をしているものは、藍染した糸です。笑

 

 

 

染め上がり。

左から、黄檗、玉ねぎ、玉ねぎ、黄檗+藍、藍、藍

となっています。

 

こんなに綺麗に染まるなんて、と感動です。

 

 

糸の目印につけていたセロハンテープまで綺麗に染まりました。

 

 

 

 

 

お知らせ

 

20日から展示が始まります。

緑三兄弟。

 

私のお気に入りです。

 

諸事情によりこれからしばらくブログの更新ができないかもしれませんが、インスタグラムの方には投稿していくつもりです。

もしみていただけるようでしたらそちらの方をみていただけると嬉しいです。

 

昨日(もう日付変わっちゃったから一昨日か)はとてもいい再会の日になりました。

 

3年前に聞いた話が、現在進行形の形になって目の前に現れたというのか、まあそのままなのですが

この道を進んで来てよかったなあと心からホッとしたというか、今まで支えてくれていたたくさんの人たちのおかげで

続けられたことにとても感謝です。

 

何事もこれからですね。

さて、がんばろーーー!

 

それにしても仕事のできる人っていうのは本当に共通点がある。

私もそんな方達の真似をすればいいわけですがね、ふふふ。

 

遠くに見える景色に近づくためにはまず一歩踏み出すのが何よりの近道ですよね。織りをやってると本当に実感する。

 

あと語学も!

私のスウェーデン語散々になって来てしまったのでここらで取り返さないと。

 

全くまとまりがなくなって来たところで、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

あちこち

 

あちこちいろんな仕事を同時にしています。

そのせいか、パソコンもうまく動かなくなったりちょっと不調。

 

機械ですら動かなくなるんだから無理してはいけないと思いつつも、無理せねばできない。
なんと日本人的。

 

今月の展示会に向けてはだいぶ前から準備を進めてきたのに、最後の方でドドドっといろいろ駆け込んでくるようです。

のまれてはいけませんな!

 

 

 

 

 

6月の展示会のお知らせ/ Exhibition in June

 

ようやくできました!

今月20日から、十和田にあるSuryaさんで展示会をします。

 

北欧の風

2017.6.20 tue – 7.29 sat

11.00 – 17.00

 

Surya(スーリヤ)

青森県十和田市稲生14-48

日曜、月曜定休

 

去年の10月の弘前の展示会でご一緒させていただいた、佐々木瑞枝さんとの2人展です。

佐々木さんも私も、スウェーデンという共通の場所で織物を習いました。

それぞれの、北欧の風を感じていただけたら嬉しいです。

 

お近くの方、ぜひお越しください。

ちょうど、十和田美術館で横尾忠則の展示をしているらしく!

そちらも興味津々です。

美術館の展示のついでがありましたらのぞいてみてくださいね。

 

 

 

 

 

6月の展示会

あと2日でついに、、、

 

6月!

 

カレンダーとにらめっこ。ひたすらそわそわしちゃいます。(それが一番なんの役にも立たないと知っているのに)

6月の後半に青森県十和田市のギャラリー、Surya(スーリヤ)さんで小さな展示会をします。

 

いろいろ同時進行で制作も大詰め。

先週末から今週にかけて再び染色の日々でした。

玉ねぎと黄檗と藍と。

特に、玉ねぎ!今までとちょっと割合を変えて染めたら、あんなにいい色に!知らなかった玉ねぎの魅力。奥深い!

ヒマさえあれば一人で色を見つめる。。

 

 

この写真のショールは展示会用です。シルク100%。

朱色って扱いに困ることもあるのですが、思ったよりいろいろ組み合わせられて楽しかったです。

 

それにしても、前に織った布のデータをどこかに書いておいたのにない、、、!

困ったもんだ。