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素材探し

最近のもっぱらの悩み。

 

いい素材がない!ということ。

いい糸はあるけど、継続的に手に入るかわからないし、輸入するには時間もお金もかかるのでどうにかして日本のどこかでいい糸が手に入る糸屋さんがないだろうかと色々調べています。

 

やっと一箇所見つけて、今問い合わせ中。

 

素材は本当に大事だと思います。

最近知り合いがfacebookでシェアしていた動画で、洗濯の時にポリエステルの服などから出る極小のゴミ(マイクロプラスチックファイバー)が海に流れ着き、海の生物の体に入り込み、、、というのを見ました。

 

すでにナイロン、ポリエステルの入った服もたくさん持っているし、その機能的な繊維の恩恵も受けていて、今更全てなくすなんてできないけど、せめて自分の作るものは天然繊維を使いたいと思っています。

 

最近は手芸屋さんで綿100パーセントのミシン糸を探すのも一苦労です。

 

それに日本のプラスチック消費量は本当に驚くほどです。

不必要な個包装、レジ袋いらないと言っても小さいビニールに入れてくれたり(本当にいらないからいらないと言っているのに)

こないだのクラフトフェアでも、飲食店で大量のプラスチックゴミが出ているのを目の当たりにしてげんなりしました。

 

少し考え直していかないと大変です。。

身の回りのことから。

 

 

 

 

Maj

またこの写真です。

 

最近は糸の染めや試し織りと、表に出ない作業ばかりなので何も写真に撮るものがなく困っています。

 

去年買って以来ずっと大事にとっておいたシルクの糸をいよいよ精練(糸に付いているタンパク質を取り除く作業)してつるピカにしました。

キラキラとしてとても美しいのです。いろいろな植物で染めるつもりです。

 

 

気づいたら5月も3分の一が過ぎていて!

今更焦っています。(毎回こんなことしか書いていませんね)

 

頭の中に浮かんだものがそのまま織れればいいのですが、形にすると大抵違ったものになってがっかりすることがしばしば。

逆に、何も考えず始めたものの方が面白かったりすることもあるし。

 

 

最近庭にいろいろ植えては観察しています。

雨降りの後の植物の成長の著しいさまには感動です。

そして周りの雑草さんの生命力!降参です。

 

 

 

 

Färdigt

 

ようやく一つ完成しました。

 

これから納品します。

 

 

普段GWや土日関係なく生活しているのですが、今日は珍しく休日っぽい一日を心穏やかに過ごせました。

思っているより人はとても優しくて、それに心救われる日々です。

 

最近しばらく心がざわざわしていたのですが、昨日聴いたラジオがとても面白かったのです。

 

世界の性教育についての話。

日本だと恥ずかしいことだと位置づけられていたり、なんとなく触れづらい題材な気がするけど本当はとっても重要なことです。私は小中学校ではまともに受けた記憶がありません。

 

 

フィンランドでは生命の誕生を科学的に説明する一方で、好きな人と出会い付き合うときに自分が相手にどう接するか、配慮するか、ということまで含めて性教育があるそう。そして別れが来る時があるということも。

 

つまるところ、性教育っていうのはただ単にからだの仕組み(月経のこととか)を教えることではなく、人権のことを教える重要な時間だということです。

 

 

自分の性を受け入れてどう生きていくか、自分を知って一度きりの人生をどう生きていくかということにつながっていきます。

そして同時に人の性のことも同じように肯定していくということ。

 

性の多様性というけれど、異性を好きな人も同性を好きな人も同じ。多様性の中の一つということを教えてくれるんだということに、ここ最近のざわついた心のささくれが取れていくような感覚になりました。

 

 

もちろんそうじゃない人もいるけど、人の人権を侵害するような書き込みや発言が溢れるこの国で、こういう性教育が行われていくことがあればどれだけの人が豊かに生きていけるだろうか、そんな思いがこみ上げてきます。

 

ほんとうは全て繋がっていることに改めて気付かされました。

自分の身をどう守っていくか、そして人を傷つけないようにするために知る必要があることを知るのは大事なことです。

自分が小中学校のとき、どれくらいそのことを知っていただろうか。それを知っていたならもしかして傷つけずに済んだ相手がいたかもしれない。そして自分は自分の好きなように生きていいとわかったらもっと自信を持てたかもしれない。(十分のびのび育ちましたが)

 

自分はハラスメントしないと無責任に言ったり、道徳を教科にとか言ってるよりまずはしっかり性教育(人権の話)をするべきではないでしょうかね。(LGBTは科学的根拠がないとか言う文科大臣がいたりで本当に恥ずかしい)

 

愚痴っぽくなりましたが。

これからこの国でもそういう教育ができていくといいなと、モヤモヤしていた毎日の霧が晴れるような、少し希望が持てるような気持ちにさせてくれるラジオでした。

 

 

 

 

悲しすぎる…

とうとう割れちゃった、、、

 

 

このお皿とても好きだったのです。

このロバの絵と、かけられている布の感じといい大きさも模様も。。。

 

いつか割れてしまうのではと思ってたけど、手が滑って落としたら見事に割れてしまいました。

一瞬、夢なのではと思ったけど現実でした。

悲しい〜

 

10年くらい前に母と行った九谷焼まつりで買ったもので、調べたけど作家さんの名前もわからず。

裏にはMiNoというサインのような模様が。

 

 

でも考えたら10年近くは使ったということだから、泣く泣くだけどしょうがないとしよう。。

いつか私が金継ぎを始めたら再会しようね〜(/ _ ; )

直せるといいな、、、

 

 

 

 

春のハンカチ

すっかり春の陽気、というか初夏の気配すらしますね。(もう少し涼しくなってほしい!)

 

さて、春の色を織り込んだハンカチを京都のUmweltさんに納品しました。

冬の間じっとしていた植物がみるみるうちに芽を出して、いつまでも冬気分でいるのは人間、特に私くらいかもしれない。

 

春に咲く黄色い花を見るととても嬉しくなります。

今回のハンカチは両方とも黄色系ですが、それぞれ違う色味の黄色を使っています。

 

黄色の世界も奥深いです。

ぜひお手にとって見ていただけると嬉しいです。

 

 

 

 

Handdukar / ハンカチ

先週山形市にオープンした、guraのオリジナルハンカチを制作させていただきました。

山形の四季をイメージしたパターンと配色です。

 

左から、冬 (素材 : コットン、リネン)、秋 (素材 : コットン、リネン)、夏 (素材 : コットン、リネン)、春 (素材 : リネン)です。

模様はどれも綾織りの仲間です。

冬の模様は、山形の冬山をイメージしています。山形に冬に訪れたことのある方は、こんなグレーの山々を見たことはないでしょうか。ちなみにこのグレーはログウッド、水色は藍で染めています。

また他の模様についても解説していこうと思います(長くなりそうなのでここでは割愛)

 

guraにはまだ伺えていませんが、蔵を改装したとても素敵な建物の中にレストラン、クラフトショップなどが入っているようです。山形がどんどん賑やかになって来て嬉しいです。

私も近いうちに行きたいと思っています。

 

 

最近友人たちと話して、ワクワクした気持ちを取り戻しました。これからの春に向けてこのワクワクのまま突っ走って行きたいです。新しい課題も与えられたので、研究もしつつ自分のことも盛り上げて制作したいと思います。

 

 

 

 

VÄV!

すでにインスタやfacebookでお知らせしましたが、スウェーデンの織りの雑誌、VÄV magasinet (ヴェヴマガジン)に掲載していただきました。

表紙のストールはその時に作っていた麻のストール。

不思議な写真です。これがまさか表紙になると思っていなかったので見た時に驚きました。

 

ヴェヴマガジンの人たちが去年山形に来た際案内をして、その時インタビューされたことが載っています。

記事には私の過去作の写真も使ってもらいました。色々と書いていただき嬉しいです。

 

 

ヴェヴマガジンの方達には過去にも1度お会いしていて、その時私はちょうどスウェーデンでの職人試験への作品提出間際。

ドキドキの頂点にいた時でした。

ちなみにその時の記事は、VÄV 2014年No.4に掲載されています。

下の写真がその記事で、写っているのが職人試験へ提出したストール3枚です。

ストックホルムの公園で撮影してもらいました。懐かしい〜

 

 

今回のVÄVでは、織り方を紹介するページにも載せていただきました。

スウェーデンで買ったとても素晴らしいウールの糸で織ったストールです。

固めの仕上がりですが、ひざ掛けとしても使えるし、私はゴワゴワしたのを巻くのも好きなのでストールとしても重宝しています。とっても温かい!

 

写真ではわざとボカしています。目がおかしいかな?と思われる方もいるかもしれないので念のため。笑

日本ではほとんど目にすることのない雑誌だと思いますが、英語版もあるし日本からも定期購読ができます。

私ももちろんしています。

スウェーデンから送られてくるこの雑誌を見ると毎回刺激を受けます!

なのでもしテキスタイルに興味のある方、写真を見るだけでも楽しいので機会があればぜひお手にとって見てください♪

 

 

 

 

Färgning / 染色

久しぶりに染色の話です。

 

ずっとやってみたかったアボカド染(アボカドで染める)です。

本当に染まるのかな、と半信半疑ながらも始めに本を読み、そしてさらにネットで検索(今はyoutubeにいっぱいあがっています)した結果を総合して、自分でやってみよう!とやってみました。

 

煮出した直後は色が薄くて、これはあまり色が出ないかと思いましたが心配いりませんでしたね!

綺麗な赤い色の抽出液が出てきて、そこに糸を投入するとピンクに染まってきました。

この絶妙なピンクは、化学染料で染めるのはちょっと難しいかもしれません。

やはり植物の色は深みがあってキレイ。

 

媒染いらないかなーと思いましたが、一応アルミで媒染しました。

色持ちがどのくらいするのか、観察してみようと思います。

 

まだまだ染めたい糸がたくさんあるので、暇をみて染めていきたいと思っています。

 

そして染めた糸で作りたいものが!

この冬が終わって春になって、夏が来て秋になりつつある頃に取り組めたら、と長いスパンで考えております。

時間は意外とある、と自分に言い聞かせています。

 

 

 

 

sjal / shawl

すっかり更新しなくなってしまいました。

引っ越して、パソコンを置いているのが寒い方の部屋になってしまったので、それで寄り付かなくなってしまったのかもしれません(言い訳)

 

さてさて、これは去年織ったショール(ストール)ですが、スウェーデンのVÄVという織り雑誌の今月号に載せてもらっています。

まだ雑誌が手元に届かないのでご紹介できないのですが、織り方を紹介するページに載せてもらったのでどんな感じになったかドキドキしながら待っています。

世界の織り愛好者たちの目に触れると思うとド緊張です。

どうか気に入ってもらえますように!

 

スウェーデンから一時帰国している友人と話したり、身近な友人たちがなぜか同時期に(今)海外へと旅立って行ったのも相まって、私も外国へ行きたい!とうずうずしてきました。

もっぱらインスタでスウェーデンの友人たちの投稿を追いかける日々。

こんなことではいけないと思いながらも、今手掛けている仕事もノロノロ作業で思うように進みません。

停滞しているようです。でも手を動かす。頑張る!

 

今年は織る以外にもいろいろ外へ飛び出し、今まで見てこなかった日本の織りを見たり話を聞きに行ったり、体験しに行ったりしたいと思っています。そしてもちろん海外も行きたいです〜〜

 

それにしても今夜は風が強いです。

みなさまお気をつけて!

 

 

 

 

からむし / Karamushi

 

いつか訪ねてみたいと思っていた、からむしの里福島県昭和村。

ついに訪問が実現しました。

この時期は天気を読むのがとても難しく、一度予定していた日程を変更してようやく先日伺うことができました。

 

着いた日は晴れ。とても気持ちよく、雪の壁を見て少しテンションが上がりましたがそれは天気が良かったから。

次の日からは次第に怪しくなり、帰る予定にしていた日には本当に帰れるのか心配になるくらい雪に見舞われました。

雪国にくらす人たちは本当に大変です。思い通りにはならない天候に左右され、寒さの中生きていくたくましさ。

人がとても温かくて初めて会った気がしませんでした。

 

 

降り積もる雪。見ている分には美しいのですが。。。

 

 

畑で育てたからむしを刈り取って、繊維を取りそして乾燥させ、均一な太さになるように繋いで(績むという)ヨリをかけて、、、という時間を経た綺麗な糸。

この糸ができるまでにかけられた手間と時間を思うと涙が出そう。

この糸はおばあちゃんが績んだ糸です。

 

 

素朴な魅力的な布。地機(腰機)で織られるからこそ手で績まれた不均一な糸が綺麗に織れるような気がします。

自分の体と糸が作る布。

機械には絶対出せないところ。

 

 

お邪魔させていただいたおばあちゃんはからむし織以外に、裂織りも見せてくれました。

裂織りは本当にセンスの問われる仕事だと思うのですが、このおばあちゃんはなんて美しい色で織るのだろうと感動。

からむし以外にもなんでも地機で織ってしまう。とても楽しそうで生き生きとしていました。

 

糸を績むところも見せてくれて、笑顔も素敵で、私もこんな風に歳を取っても織りを楽しんでいたいなあと元気をもらって帰ってきました。

また暖かくなったら再び訪れたいと思います。

 

都会のように便利なものはないかもしれないけど、自然を相手に過ごすというのは創作意欲が刺激されるようです。

帰りの電車の中で、ふつふつと作りたいもののアイデアが浮かんでくるのが不思議でした。

 

 

 

普段一人で制作しているので、たまに遠征してインスピレーションを受けると織りがますます楽しくなりますね。