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始まりました väv – små dukar / 織 – 小さな布たち展 (夏編)

 

Kitさんでのテキスタイルフェア、明日までです。

 

伺えないのでそわそわしていましたが、おそらく現地にいたらもっとそわそわしているんだろうなあと思います。

 

先日の続き。

絣布の染色編です。

 

 

絣糸を作るには、模様の出る部分をひたすら括って染まらないようにした上で、染色する必要があります。

元になったシルク布は模様が白抜きでなく、色糸の上から、さらに染め重ねて違う色を出していました。

 

それに習って私も、そうすることに。

どんな色の模様にしよう?そして染め重ねる色は?

と、糸を見ながら考えても実際にやってみないとわかりません。

 

まずは購入した未精練のシルク糸を精練(買った時はタンパク質が付いているので、それを必要に応じて除去しなければなりません)する作業から。

 

ひたすらコトコトと糸を煮込みます。

精練が終わったら草木染めにかかります。

 

草木染めでも、色素を出したいものをまず煮出して冷まして、そして糸を入れてまた煮ます。

染色はとても体力を使いますが楽しいので、終わりがありません。

 

気づけばたくさんの色が染まっていました。(それだけで小躍りしたい気分ですが、本番はこれからです)

 

そして染めて数日置いてから、糸の模様部分を染まらないようにくくる作業です。

 

模様を描き起こすところから始め、絣糸の長さの計算などなども必要です。

とにかく頭が混乱する作業ばかりで焦る私。時間がありません。

 

そしていざ染色へ!

 

 

・・・

 

ところが、染めをいくら重ねても全然うまく色が定着しません。

 

 

 

写真は何度か染め重ねた後の糸です。(なかなか汚い写真ですみません)

これが全然ダメで、そして結果的に糸が使い物にならない状態へ、、、

 

この数週間かけて作った絣糸がダメになって、しばし落ち込みました。

 

でも諦めるわけにいかないのでダメなら次の作戦です。

 

 

解決策、、、これならいけるんじゃないかとひねり出し、2回目だから前回よりは早くできたのもありで、なんとか染め重ねることに成功!

 

あとは織るだけです。

 

一番最初の写真が、織っているところ。ちゃんと模様が出た!!

できたよー!!と、スウェーデンにいる先生たちに大声で報告したい気分でした。

 

絣の織りに関しても失敗続きだったので、今回はその失敗から学習し、特に大きな問題もなく織ることができました。

 

失敗はするものですね〜(できれば時間のある時にしたいのですが)

 

今回はとにかく、織り上げられたことが嬉しくてもし売れ残ったら自分のものにしよう♪と思っていましたが、どうやら素敵な方との出会いがあったようです。

 

本当に嬉しいです。

 

そんなこんなでしたが、イベントも残り一日。

他にも見ていただける布があると思うので、もしKitさんでご覧いただけましたら嬉しいです。

 

 

 

 

väv – små dukar / 織 – 小さな布たち展 (夏編)

 

今年の小さな布たち展は、夏の開催、しかも明日からです!

3日間だけの開催となります。

 

8月11日(土) – 13日(月)

at Kit (京都)

 

602-0875
京都市上京区信富町299

TEL 075-744-6936

Kit HPはこちら

 

小さな布をたくさん織りました。

京都で布が全部並ぶのを見たかったのですが、この暑さで参ってしまい行かれなくなってしまいました。

布だけが身軽に飛んでいきます。

 

もし京都へお出かけの際はお立ち寄りいただけると嬉しいです。

 

 

 

今回は、一枚のシルクの絣の布をヒントに、この写真の絣の布を制作しました。

元になったシルクの布は黒い地に、太い青いラインが端にあしらわれ、その反対の端には絣の模様が織られている、しかもタテとヨコ両方の絣という手の込んだものでした。

 

この類の絣布は、スウェーデンに残るものでは1700年代終わり頃から織られていたようです。

その布を博物館に寄贈した女性の、おじいさんのそのまたおばあさんの時代に作られていたとか。

 

そんな素晴らしい布、どんな織り機で、どんな糸で織られていたんだろう。

布をパソコン越しにじっと観察し、織り方の解明から始めました。

ですがやはり現物を手で触れないということで困難を極め、書き起こした組織図(織りの設計図)で試し織りをしましたがそれも何か違う。手直しをし、織り直す。

そんな工程を繰り返し自分なりに結論にたどり着きました。

 

きっとこう織ったんじゃないだろうか、そして、その模様を織りだすには相当に細い糸が使われていたのであろうと思いました。

その結論から発展させ、今のこの織り機でできるもの、自分の扱える糸ということで素材も決めました。

 

使うのは日本の絹糸です。

数年前に養蚕農家さんの元へちょこまかと出入りし、その仕事量や大変さや面白さも垣間見ていたので、日本の絹がずっと残っていくように、と国産の糸にこだわりました。

大事な糸を染めるには、化学染料でなく草木染めでやりたい。きっと元になった布が織られた頃は、化学染料はまだ入ってきてないはず、、、とも思いました。

 

長くなりそうなので、これは織り編にします。

染色編はまた次回。

 

 

 

 

Thank you!

昨日をもちまして、青山とみひろさんでの展示会が終わりました。

 

1日からのAS Antiques Galleryに続き、たくさんの方にお越し頂きとても嬉しいです。

ありがとうございました!

 

また日常の制作に戻りつつ、来年展示会が開けるように頑張ろうと思います。

展示していたストールのうちいくつかは引き続き、とみひろさんに置いていただける事になりました。

hatagotoさんの壁掛けと合わせて、もし機会がありましたらお手に取っていただけると嬉しいです。

 

 

写真のストールは青森、十和田のSurya(スーリヤ)さんに納品しております。

とても柔らかい糸で織っています。是非試し巻きしてみてください。

他にも数点、納品しております。

 

Surya

〒034-0011

青森県十和田市稲生町14-53

佐々木ビル1階 店舗5 (佐々木スポーツ奥にあります)

 

 

 

 

 

最終日

東京、青山とみひろさんでの展示会、本日最終日を迎えております。

 

今月1日からこれまで、思ってもみなかったくらいたくさんの方が時間を割き

わざわざ展示会に訪れてくださり、hatagotoの西村さんと大変感謝しています。

 

 

また2人での第2弾ができるように、楽しみなことをずっと持ち続けながら頑張りたいと思います。

本日も19時までです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

Exhibition…

 

衣・織・住 展 in 青山とみひろ
お越しいただいた皆様、本日もありがとうございました。

展示会は10日まで続きます。

 

自宅に戻った今日は久々の歯医者さん。

 

歯を見れば疲れ具合がわかるんですよ〜といつもの歯科衛生士さん。にこやか。

 

ひゃあ、とドキッとしたところ

大滝さんは大丈夫ですよ。

とすかさず。

 

そうか、一応緊張したりドキドキして東京で展示会に立っていたものの、、、何も歯に表れてなくてよかったです。

 

 

 

 

 

衣・織・住 展 in Tokyo

 

ケータイからブログの更新ができないもので、留守にしていた分ごっそり更新できていませんでした。

 

代官山AS Antiques Gallery での第一期の衣織住展にお越しいただいたみなさま、本当に本当にありがとうございました!

小さな展示会にも関わらず、たくさんの方に見ていただけて心からの感謝の気持ちです。

 

現在は青山とみひろさんへと場所を移して、第二期を開催しております。

その一コマ。

 

第一期の展示会場の雰囲気とは違った和の空間。

不思議と馴染んでいます。

 

本日水曜日がお休みだったので、明日から残り4日間となります。

私もhatagotoの西村さんも残念ながらおりませんが、(西村さんは最終日いるかも?)

安心感のあるスタッフさんにお任せしておりますのでぜひお気軽にのぞいてみてください。

さすが和服の世界、落ち着いた接客でとても勉強になりました。技を盗んで今度実践だ!と思いましたが素質のあるなしなのでしょうか。

 

そして今日山形へと帰ったら、一面雪に覆われていました。

 

留守にしていたから家が冷え冷えでストーブ焚いてますが寒さに震えながら過ごしております、、、

冬は冷蔵庫使わなくていいくらい家が寒いです。

 

色々な方とお話しする機会があって、とても刺激を受けてきたのでこれからそれを形にしていくつもりです。

周りの方に恵まれているのが今回で特にわかった気がします。

少しずつ恩返ししていきたいです。

 

展示もまだ開催中ですのでもし青山にご用の際はお立ち寄りくださいね〜。

 

12/4 (mon) – 10 (sun)

10.00 – 19.00 ※12/6(wed)定休日

とみひろ 青山店

東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館1F

TEL 03-6801-6315

 

 

 

 

 

Exhibition in Tokyo…

展示会まであと一日となりました。

 

今年最後の展示となります。

毎回恒例になりつつある、東京へ発つ前日は深夜までの作業。

 

寝てる暇がないくらい慌ただしいです。

こんなことになるならもっと早く済ませられるように計画すれば、と思うかもしれませんが(私もそう思います)

時間があったらあったでギリギリまで織ったり作業しちゃうので、これはもうしょうがない。

 

そして東京へも一日前乗りしなくてはならないのが地方に住む人の悩ましいところ。

 

どんな展示になるだろう。ドキドキ。

もし時間があればぜひ見に来てください。

いろんな人に会うのが楽しみです。

 

 

「衣・織・住」展

12/1 (fri) – 3 (sun)

(fri)14.00 – 20-00/(sat)11.00 – 20.00/(sun)11.00 – 16.00

A.S. ANTIQUES GALLERY

東京都渋谷区恵比寿西1-31-15 2F (セブンイレブンの上)

TEL 03-6416-1377

 

12/4 (mon) – 10 (sun)

10.00 – 19.00 ※12/6(wed)定休日

とみひろ 青山店

東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館1F

TEL 03-6801-6315

 

 

12/1 – 3日、そして4・5日在廊しています。

場所、時間それぞれややこしいのでご注意ください。

 

 

 

 

 

Exhibition in Tokyo / 展示会のお知らせ

12月1日から、東京都内の二ヶ所で展示会をいたします。

兼ねてからお付き合いのある、木枠織り作家のhatagotoさんとの二人展です。

 

ずっとスケッチブックに描きとめていたアイディアをこの際やってみようと思い、試し織りにほとんどの時間を費やしました。

なかなか思った通りには行かず、何度もやり直しましたが、、、

色を先に決めて制作して来たので、糸染めにはだいぶ時間を割きました。

頭の中のアイディア通りには行かなくても、実際に手を動かすと想像していなかったものが生まれます。

そんな偶然性もたのしみながら制作しました。

まだまだ終わってないので必死ですが、、、

 

hatagotoさんの織りは素朴ながら雰囲気があって、いつか一緒に展示ができたら!と思っていたら実現することになりとても嬉しく思っています。

以前、試し織りのピースを見せていただいたのですが素材が生かされていて本当にかっこよかったです。

かっこいい織りです。ぜひ見に来てください。私も見るのを楽しみにしています。

 

 

「衣・織・住」展

12/1 (fri) – 3 (sun)

(fri)14.00 – 20-00/(sat)11.00 – 20.00/(sun)11.00 – 16.00

A.S. ANTIQUES GALLERY

東京都渋谷区恵比寿西1-31-15 2F (セブンイレブンの上)

TEL 03-6416-1377

 

12/4 (mon) – 10 (sun)

10.00 – 19.00 ※12/6(wed)定休日

とみひろ 青山店

東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館1F

TEL 03-6801-6315

 

12/1 – 3日、そして4・5日在廊しています。

場所、時間それぞれややこしいのでご注意ください。

 

 

 

 

 

お知らせ

 

20日から展示が始まります。

緑三兄弟。

 

私のお気に入りです。

 

諸事情によりこれからしばらくブログの更新ができないかもしれませんが、インスタグラムの方には投稿していくつもりです。

もしみていただけるようでしたらそちらの方をみていただけると嬉しいです。

 

昨日(もう日付変わっちゃったから一昨日か)はとてもいい再会の日になりました。

 

3年前に聞いた話が、現在進行形の形になって目の前に現れたというのか、まあそのままなのですが

この道を進んで来てよかったなあと心からホッとしたというか、今まで支えてくれていたたくさんの人たちのおかげで

続けられたことにとても感謝です。

 

何事もこれからですね。

さて、がんばろーーー!

 

それにしても仕事のできる人っていうのは本当に共通点がある。

私もそんな方達の真似をすればいいわけですがね、ふふふ。

 

遠くに見える景色に近づくためにはまず一歩踏み出すのが何よりの近道ですよね。織りをやってると本当に実感する。

 

あと語学も!

私のスウェーデン語散々になって来てしまったのでここらで取り返さないと。

 

全くまとまりがなくなって来たところで、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

6月の展示会のお知らせ/ Exhibition in June

 

ようやくできました!

今月20日から、十和田にあるSuryaさんで展示会をします。

 

北欧の風

2017.6.20 tue – 7.29 sat

11.00 – 17.00

 

Surya(スーリヤ)

青森県十和田市稲生14-48

日曜、月曜定休

 

去年の10月の弘前の展示会でご一緒させていただいた、佐々木瑞枝さんとの2人展です。

佐々木さんも私も、スウェーデンという共通の場所で織物を習いました。

それぞれの、北欧の風を感じていただけたら嬉しいです。

 

お近くの方、ぜひお越しください。

ちょうど、十和田美術館で横尾忠則の展示をしているらしく!

そちらも興味津々です。

美術館の展示のついでがありましたらのぞいてみてくださいね。