Natural dyeing ②
Tuesday : logwood
さて火曜日は、ロッグウッドの日でした。
見事なグレー、この色に吸い込まれるように見入っちゃいます。
グレーなのに冷たくない、化学染料にはない柔らかい複雑な色相がこの色を出しているように思います。
藍染めした糸に上掛けしたのですが、普通の白い糸となんら変わらないグレーが出ました。
平等なのですねえ。思惑は外れましたが気に入っています。
facebookを見たら、スウェーデンの織りの先生が相も変わらず織りの話ばかりを載せていて、とても安心しました。
私も友人に、変わらなくていいねえと言われて意味がよくわからなかったけど、それってこういうことかあと気づきました。
たしかにホッとするなあ。
変わらないっていいな。ほんとうは変わっているんだけど。
昔カイコガを育てたことがあって、その子が卵を産みました。
卵は初め、黄色だったのに春になるとどんどんピンクになって、しまいにはグレーになっていきました。
毎日見てるのに、どんどん変わって行く色の変化が大きな輪っかみたいに感じられて、そうか、色はつながっているんだと改めて意識しました。
まあ、色相環ていうのがありますからね、、、でもときに初めて目の当たりにした感じだったのです。
他のものに比べて蚕のいのちのスピードは速い気がするので、それで卵の色の変化がはっきり見えたのかも。
草木染めの色も、変わって行くと思います。
毎日気づかないように変わっていくのが自然なことな気がします。
色をとどめようとしたって、無理なんだろうと思うのです。
そんなことを考えながら、このグレーに見入っている次第です。
今しか見られない色なのです。