Colors of winter / 冬の色
冬の色は何色?
京都のUmweltさんに季節ごとに納品している麻のハンカチ。
遅くなりましたが、今年の冬の色です。
以前もこの写真はブログに載せましたが、迷わずこの月山の色を織ろうと決めて、織り進めました。
この暖冬で、いつもなら今時期は雪景色なんだろうなと思いながらも、草を眺める毎日。
冬がまだやってこないような気持ちがして、物足りなくなってしまいます。
先日母が、私の専門学校時代の文章を引っ張り出して来てくれ、久々に読み返してみました。
もうなくなってしまった愛しき母校ですが、大事なことを私の中に残してくれたと思っています。
当時、三年生の終わりにそれぞれが研究テーマとして取り組んでいたものを、発表するべくまとめた文章でした。
私のテーマは、「色をかたちにする」でした。
20代前半はまだ織りとしっかりと出会ってはいなかったので、その方法は身近なものに染色したり、刺繍したりという方法でしたが、どうやって色をかたちにしよう?と思って何か手を動かしていたんだと思います。
その方法は今は織りになりましたが、テーマとしては全く変わってないなあと思いました。これからもきっとそうなんだろうけど。
もしかして今後織りではない違うものにかたちを変える可能性もあるのかなあとふと思いましたが、織りは織りでいろんなプロセスがあってどれもとても好きです。
私の織りは、染色とは切り離して考えられないものなので、色を染め、織りながら細く長く続けていくのであろうなあと思いました。